公開日 2017.5.14|更新日 2018.6.9


宅建民法の正しい勉強法
民法の勉強がはじめての人、民法が苦手で毎年合格点がとれない人、そもそもどんな勉強をしたらいいか分からない人、独学で奮闘している人、地方で頑張っている人……。
そういった人たちが、民法の正しい勉強法・コツを身につけて、民法で高得点して最速で宅建試験に合格できる勉強法をご紹介します。

多くの方に活用いただいています


1 民法は学習効率が悪い

宅建試験で出題される民法は、宅建業法や法令上の制限にくらべて、内容の点からも範囲の点からも、学習効率が最も悪い科目といえます。

なぜでしょうか?
まずは現状を把握しておきましょう。

1 出題数と合格点

宅建試験は、四肢択一式の筆記試験(2時間)50問出題されます。

50問の内訳はこうなっています。
① 権利関係  14問民法ほか)
② 宅建業法  20問(主に宅建業法)
③ 法令制限  8問(都市計画法ほか)
④ その他分野 8問(需給実務ほか)

①の権利関係は4科目で、その内訳は次のとおり。
民 法    10問
・借地借家法   2問
・建物区分所有法 1問
・不動産登記法  1問


さて、宅建試験は何点とれば合格できるのでしょうか

最近16年間の統計をみると、合格点は例年34点前後です。36点は3回だけという事実からみて、36点とれば合格はほぼ間違いないといえます。

直近の平成29年(2017年)の合格点は、35点でした。
詳細は RETIO(不動産適正取引推進機構)の発表をご覧ください。

では、民法は何点とる必要があるのでしょうか

たとえば、上記の②③④8割得点できた場合(これも結構ハードルは高く相当の努力を要しますが……)28点ですから、これだけでは合格できませんね。
9割得点できたとしても32点ですから、やはりこれだけでは不合格です。
②③④の合計36問で、たった4問の不正解なのに、ほかの科目でさらに得点しなければ合格できないのですから、思いのほか厳しい試験です。

②③④を全問正解すれば36点(税法2問を含む)で、①権利関係4科目が0点でも合格できます。
しかし、ここは現実的に考えて、
「85%の正解率」で30点(36問中不正解は6問)
「80%の正解率」で28点(36問中不正解は8問)あたりでしょう。

②③④30点(85%の正解率)とれば、あと6点でほぼ合格です。

つまりは、民法10問中6点以上は確実に得点できるようにしなければなりません(これに不動産登記法や借地借家法などで1~2点加えれば、十分合格圏です)

民法はだれもが苦労する科目ですが、何とか6点以上得点したいものです。


効率の悪い民法こそが合否のカギをにぎっていると銘記しましょう。

2 範囲が広く、論点も多い

たとえば、試験範囲(条文数)と出題数をみると、宅建業法は条文数(令・規則含む)が約100条で、出題数は20問
民法は条文数約1000条で、出題数は10問です。
・100条  20問
・1000条 10問

宅建業法と比較すると、民法は効率のよくない科目だということは納得ですね。単純に数字だけみても、20倍も効率が悪いですね。
宅建業法なんかは、勉強したテーマがほとんど出題されますので、とくに的を絞り込む必要もありません。

民法は約1000条全部を勉強するわけではないのですが、それでも範囲は広すぎます。


さて、平成29年間で民法で出題された論点・テーマは、出題数により、AA~Eの6グループに分類できます。
*選択肢の1肢として出題されたものは算入していませんので、実際の出題数は少しだけ多くなります。

AAクラス|20~23問
[代理][抵当権]

Aクラス|15~19問
[意思表示|虚偽表示・錯誤・詐欺]
[連帯債務・保証債務・連帯保証]
[売買][不法行為]

Bクラス|10~14問
[時効][物権変動][所有権|共有]
[契約解除][賃貸借]
[法定相続分・遺産分割]

Cクラス|5~9問
[制限行為能力][所有権|相隣関係]
[担保物権|混合][根抵当権]
[債務不履行][債権譲渡][弁済]
[請負][条文問題]
[相続の承認・放棄][遺言・遺留分]

【Dクラス|3~4問】
[停止条件][同時履行の抗弁権]
[相殺][危険負担][贈与]
[使用貸借][委任]
[相続|総合][親族関係]

【Eクラス|1~2問】
[占有権][地役権][留置権]
[先取特権][質権]
[金銭債権][債権者代位権]
[善管注意義務][詐害行為取消権]
[代物弁済][買戻し][組合契約]
[不当利得][権利の取得・消滅]
[契約終了事由][債権の発生原因]
[所有権の移転・取得]
[民法の指導原理]


AA、A、Bクラスだけでも相当のボリュームです。Cクラスを加えると、民法1科目だけでかなりの時間・エネルギーを要します。
10問という出題数から考えると最も学習効率のよくない科目ですね。

何といってもAA、A、Bクラスは、いわば論点中の論点ですから、どうしても力を入れることになります。Cクラスも無視できませんね。
それぞれの内容も深く、受験校でも市販テキストでも当然に力を入れて解説しています。

このように出題テーマは、民法総則から相続編まで全範囲に及んでいます。
範囲がきわめて広く、論点が非常に多い科目なのです。

3 出題される論点は一部

これらの論点が毎年全部出題されるわけではなく、新出問題も含めて10問です。平成29年度の新出問題は、10問×4肢=40選択肢のうち、15肢(38%)もありました。

また、平成24年には代理が2問出たり、直近の平成29年では法定相続分関係が2問出たりと、偏って出題されることもあります。油断もスキもあったものではありません。安易な出題予想は禁物です。


さて、平成29年の出題は次のようになっていました。

・AAクラス
[代理][抵当権]
・Aクラス
[売買][連帯債務]
・Bクラス
[所有権|共有][法定相続分]
・Cクラス
[条文問題][請負]
・Dクラス
出題なし
・Eクラス
[所有権移転・取得][不動産質権]

範囲としては、やはり幅広く出題されています。
内容レベルとしては、AA~Bクラスで出題された問題は、どれも拍子抜けするような初歩的・基本的な問題でした。テキストだけでも普通に勉強していれば、らくらく5点は取れたでしょう。
合格者の大半は、7点以上正解できたはずです。

一方で、A~Bクラスの[意思表示|虚偽表示・錯誤・詐欺][時効][物権変動][契約の解除][賃貸借][不法行為]は出題されませんでした。
時効と強迫の初歩問題が[所有権|移転・取得]の1選択肢として出たくらいです。

このように、論点が毎年すべて出題されるわけではないのです。
一生懸命勉強したのに、出ないテーマも結構あるんです。物権変動(対抗要件)や抵当権、賃貸借を必死に勉強したのに1問も出なかったのですから。ガッカリですね。

4 85人が不合格になる試験

平成29年度(2017年)の合格発表によると、合格率は15.6%でした。例年通りの合格率です。

つまり宅建試験は、100人受けて85人が不合格になる試験なのです。

この現実を真剣に受け止めて、気を引き締めなければなりません。
合格体験記などでは、3ヵ月で合格したとか、民法は勉強せずにほかの科目で満点とって合格したとか、そんな記事をたまに見かけます。
しかし何か特別な環境にあったのかもしれません。民法は大学で勉強していたとか、実務で宅建業法や法令上の制限には慣れていたとか。

惑わされてはいけません。
大半の合格者はそんな戦略はとっていないはずです。
ちょっと勉強して合格できるような国家試験ではないことは、受験者であればみんな知っています。

範囲が非常に広く論点も多いうえに、暗記はもちろんのこと思考力を必要とする科目です。6点以上といってもすぐにとれるものではありません。
とにかく基本をマスターするだけでも、すごく時間がかかる効率の悪い科目なのです。

♣ あなたは15%の合格組?
まずは、テキストを1ページ1ページ、1行1行ていねいに学習するところからです。最初は時間がかかりますが、この地道な取り組みが合格への第一歩です。

初心者の人は早めに勉強を開始する必要があります。効率が悪い科目だからこそです。遅く始めて利益になることはありません。
これは一般論ですが、仕事に追われる初心者の人が、5月のゴールデンウィーク明けから民法を始めて、果たしてマスターできるでしょうか?
厳しいと思います。もちろん時間のある人なら十分間に合うでしょうが……。

人それぞれの環境がありますので一概には言えませんが、できれば3月~4月頃から始めることをお勧めします。

2 宅建民法が得意科目になる唯一の勉強法(全公開)

ほんとうに、そんな勉強法があるのでしょうか?

1 暗記では歯が立たない事例

宅建民法の試験問題は、ほとんどが事例問題です。

たとえば「Aが甲土地をBに売却する前にCにも売却していた場合、Cは所有権移転登記を備えていなくても、Bに対して甲土地の所有権を主張することができない……」というように、具体的な事例で出題されます。

10問のうち、70%前後が「過去問に類似した問題」ですが、必ず別の表現・異なった記述・違った角度から出題されます。ですから、原理・原則や場合分けなどをそのまま丸暗記していてもなかなか応用が利きません。
暗記が必要な部分ももちろん少なくないのですが、暗記で乗り切れるような科目ではありません。

♣ 民法が苦手な本当の理由とは?

多くの受験者が民法に強くなれないのは、暗記をすることが民法の勉強だと思っているからです。テキストの記述を全部覚えようとするからです。
こうした勉強をいくら続けていても、基礎力・応用力は絶対につきません。

原因は、論理的な思考方法にあります。民法は論理的な法律ですから、論理的な勉強をしないことには民法には強くなれないのです。

ただ幸いなことに、宅建民法は、司法試験や国家公務員試験などと比べて、それほど高度な論理性が要求されるわけではありませんから、決して難しい科目ではないのです。
「論理的な勉強?」といって身構えることはありません。


さて、市販のテキスト類には「民法をマスターするためには、制度趣旨や理由を考えながら読むことが重要で、なぜこうなるのかと考えながら勉強することで法的思考力・論理的思考力が養われていきます」などと書かれています。
なんだか難しそうですね。こうした指摘は間違ってはいないのですが、ちょっと具体性に欠けていますね。

ここではひとつの手がかりとして、民法の専門書から探ってみましょう。
民法の勉強がはじめてという人には難しいかもしれませんが、民法の講義をしているわけではないので、ザーッと目を通すだけで十分です。


代理における「自己契約と双方代理」に関する説明をとりあげましょう。
専門書にはこう書いてあります。

「同一の法律行為について、当事者の一方が相手方の代理人となることを自己契約といい、また、同一人が同一の法律行為について、当事者双方の代理人となることを双方代理という。
自己契約・双方代理は、原則として禁止される(108条本文)。事実上、代理人が自分ひとりで契約することになって、本人や当事者の利益が不当に害されるおそれがあるからである。したがって、そのようなおそれがない場合には、禁止する必要はなく、除外してよい」(『民法(1)総則 有斐閣双書』)

どうでしょうか、サラッと読んだだけではどこが重要な個所なのか、最初はなかなか分かりませんね。みんな重要個所のように思えて、全部にマーカーしてしまうかもしれませんね。
しかし、どこもかしこも片っ端から覚え込むのは骨が折れますよね。

「制度趣旨や理由を考えながら読む」ってどうすればいいんですかね。
もちろん、あなたが読まれる宅建試験用のテキストは、もっとやさしい表現で書かれていますが、読み方の基本的なポイントは同じです。

どのような読み方をすれば、無理なく論理的思考力が身について、民法に強くなるのでしょうか。

2 「ので、から説」───驚くほど効果がある勉強法

♥ とっておきのアドバイス

民法に強くなる唯一の正しい勉強法は、「ので、から説」を使って勉強することです。議論の余地はありません。

これこそ、論理的思考力を身につける唯一・最適の方法です。しかも、超簡単です。今日から使えます。

ので、から説」というのは、「~~ので、……である」「~~だから、……である」「~~のために、……である」などの記述から「趣旨・理由」を理解していく勉強法をいいます。

あなたが使っているテキストで、次のような記述に注意してください。

~~ので、……である」
~~だから、……である」
~~のため、……である」
~~。したがって……である」
~~である以上、……である」
「……である。なぜなら~~
~。そこで、……である」

つまり、テキストを読んでいて、
~~ので」とか、
~~だから
~~のため
~~。したがって
などの「~~(ニョロニョロ)」の個所があれば、この部分こそが、まさに「趣旨・理由」を説明した記述で最も重要な個所なのです。

「趣旨・理由」についての説明は、必ず「~ので」「~だから」「~のため」などと記述されますから、ここをじっくり読み込んで趣旨や理由を理解していきます。

「趣旨・理由」を説明する記述には、ほかにも「~~である以上」「~~のゆえんは」「その趣旨は~~」など、いろいろな表現がありますが、これらを代表してので、から説といいます。

それでは、先ほどの専門書で「ので、から」を確認してみましょう。

「同一の法律行為について、当事者の一方が相手方の代理人となることを自己契約といい、また、同一人が同一の法律行為について、当事者双方の代理人となることを双方代理という。
自己契約・双方代理は、原則として禁止される(108条本文)。事実上、代理人が自分ひとりで契約することになって、本人や当事者の利益が不当に害されるおそれがあるからである。したがって、そのようなおそれがない場合には、禁止する必要はなく、除外してよい」

お分かりでしょうか。

どうして、自己契約・双方代理が禁止されるのか。

ので、から」の個所にチャンと説明してありますので、そこをよく読んで理解するようにするのです。
「自己契約・双方代理は、原則として禁止される」という結論だけを覚える勉強は、理解度50%にすぎません。

「理解する」というのは、「納得する」ということです。「なるほど、 そういうことか!」とわかれば、しめたものです。民法理解は、この積み重ねです。

趣旨・理由が納得できれば、歯を食いしばって暗記しなくても、自然とその結論も記憶することができます。
難しく考えることはありません。
要するに、「ので、から」に注意しながら読んでいく、というだけのことです。

「ので、から説」を使っていれば「論理的思考力」は自然と上達していきます。「ココが重要だろう」と当て推量でテキストを読んでいては、永遠に民法をマスターすることはできません。

「ので、から説」───驚くほど効果があります。
「ので、から説」───これこそ民法の正しい勉強法です。
「ので、から説」───これこそ民法が得意科目になる唯一の勉強法です。

もう民法の勉強法であれこれ悩むことはありません。

キーワードは「ので、から」

3 判例も「ので、から説」を使っている──効果は実証済み

「ので、から説」が法律の現場でどのように使われているか、論より証拠、最高裁判所の判例を少しばかり確認してみましょう。

判決文は読みづらいものです。
しかし、ここでは「ので、から説」で判旨が理論構成されていることを確認するだけですから、ザーッと目を通すだけで十分です。

下線部分が「ので、から説」で趣旨・理由を説明している記述、赤字部分が結論を示している記述です。

♠ 最判昭44.5.27
論点[虚偽の意思表示をした者は、登記のない善意の第三者に対して不動産所有権を対抗できるか]
(判決要旨)
民法94条が、その一項において相手方と通じてした虚偽の意思表示を無効としながら、その二項において右無効をもって善意の第三者に対抗することができない旨規定しているゆえんは、外形を信頼した者の権利を保護し、もって、取引の安全をはかることにあるから、この目的のためにかような外形を作り出した仮装行為者自身が、一般の取引における当事者に比して不利益を被ることのあるのは、当然の結果といわなければならない。
したがって、……善意の第三者がその外形を信頼して取引関係に入った場合においては、その取引から生ずる物権変動について、登記が第三者に対する対抗要件とされているときでも、仮装行為者としては、右第三者の登記の欠缺を主張して、物権変動の効果を否定することはできないものと解すべきである。

♠ 最判昭40.9.10
論点[要素の錯誤による意思表示の無効を第三者が主張できるか]
(判決要旨)
民法95条の律意は、瑕疵ある意思表示をした当事者を保護しようとするにあるから、表意者自身において、その意思表示に何らの瑕疵も認めず、錯誤を理由として意思表示の無効を主張する意思がないにもかかわらず、第三者において錯誤に基づく意思表示の無効を主張することは、原則として許されないと解すべきである。

♠ 最判平5.1.21
論点[無権代理人が本人を共同相続した場合における無権代理行為の効力]
(判決要旨)
無権代理人が本人を他の相続人と共に共同相続した場合において、無権代理行為を追認する権利は、その性質上相続人全員に不可分的に帰属するところ、無権代理行為の追認は、本人に対して効力を生じていなかった法律行為を本人に対する関係において有効なものにするという効果を生じさせるものであるから共同相続人全員が共同してこれを行使しない限り、無権代理行為が有効となるものではないと解すべきである。

♠ 最判平16.4.20
論点[共同相続人の1人がその相続分を超えて債権を行使した場合、他の共同相続人は不法行為に基づく損害賠償請求ができるか]
(判決要旨)
共同相続人の1人が、相続財産中の可分債権につき、法律上の権限なく自己の債権となった分以外の債権を行使した場合には、当該権利行使は、当該債権を取得した他の共同相続人の財産に対する侵害となるから、その侵害を受けた共同相続人は、その侵害をした共同相続人に対して不法行為に基づく損害賠償又は不当利得の返還を求めることができるものというべきである。

♠ 最判昭40.11.24
論点[解約手付が授受された売買契約の履行に着手した当事者からの解除]
(判決要旨)
解約手付の交付があった場合には、特別の規定がなければ、当事者双方は、履行のあるまでは自由に契約を解除する権利を有しているものと解すべきである。
しかるに、当事者の一方が既に履行に着手したときは、その当事者は、履行の着手に必要な費用を支出しただけでなく、契約の履行に多くの期待を寄せていたわけであるから、もしかような段階において、相手方から契約が解除されたならば、履行に着手した当事者は不測の損害をこうむることとなる。したがって、かような履行に着手した当事者が不測の損害をこうむることを防止するためとくに民法557条1項の規定が設けられたものと解するのが相当である。

以上、ほんの一例にすぎませんが、「ので、から説」で理由づけがされていることがお分かりでしょう。

「ので、から説」──法曹界で日常的に使われている最も信頼できる方法です。

平成20年から29年までの10年間、判決文問題が1問出題されていますので、ついでながら判決文問題もみておきましょう。昨年出題されたばかりの共有に関する問題です(選択肢は省略)

【平成29年 問3】
「次の1から4までの記述のうち、民法の規定及び下記判決文によれば、誤っているものはどれか。
(判決文)
共有者の一部の者から共有者の協議に基づかないで共有物を占有使用することを承認された第三者は、その者の占有使用を承認しなかった共有者に対して共有物を排他的に占有する権原を主張することはできないが、現にする占有がこれを承認した共有者の持分に基づくものと認められる限度で共有物を占有使用する権原を有するので、第三者の占有使用を承認しなかった共有者は右第三者に対して当然には共有物の明渡しを請求することはできないと解するのが相当である。」

「ので、から説」に慣れてくれば、こうした判決文問題を読み解くことも難しくはないはずです。

おまけ ── 図を書く

テキストを読むとき、問題練習をするときに、「A、B、C」が登場する事例が出てきたら、必ず用紙に「A→B→C」と関係図を書く習慣をつけるようにしてください。
事実関係を正確に理解して、正解するためです。

頭ん中だけでイメージしてテキストを読んだりしていては、正解できません。
賃貸人A、賃借人B、転借人C、Aの債権者Dなどとオールキャストが登場すると、図を書かないことには完全にお手上げです。

本試験の2時間という「限られた時間」では、簡単な事例問題であっても、最初に問題を解く際も、後から見直し作業をする際も、図がないと、ちょっとしたパニックになります。

本試験のときは、問題用紙の余白(常にタップリあるわけではありません)に書いて解くことになりますので、小さなスペースでも書けるように、今から慣れておきましょう。

A、B、Cの立場や権利の流れなどが一目してわかりさえすればいいのですから、自分流の図でかまいません。


1回で合格する決意で取り組んでください。
もう1回勉強するのは、時間とエネルギーの浪費です。
ご健闘を祈ります。


(この項終わり)