|公開日 2017.8.24

■出題年|全5問
 (平成11年 問2)(平成13年 問3)(平成16年 問7)
 (平成21年 問4)(平成25年 問3)

……………………………………………………

【平成11年 問2】
土地の相隣関係に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。ただし、民法の規定と異なる慣習については考慮しないものとする。

 土地の所有者は、隣地との境界近くで建物を築造し、又は修繕する場合でも、隣人自身の承諾を得たときを除き、隣地に立ち入ることはできない。

 土地の所有者は隣地の所有者と共同の費用で界標(境界を標示する物)を設置することができるが、その設置工事の費用は、両地の広さに応じて分担しなければならない。

 隣地の竹木の根が境界線を越えて侵入している場合は、これを竹木の所有者に切り取るように請求することができるが、自分で切り取ることはできない。

 他人の宅地を観望できる窓又は縁側を境界線から1m未満の距離に設ける場合は、目隠しを付けなければならない。


【平成13年 問3】
A所有の甲地は袋地で、Aが所有していない回りの公道に至るための他の土地を通る通路を開設しなければ公道に出ることができない。この場合、民法の規定及び判例によれば、次の記述のうち正しいものはどれか。

 Aは、公道に至るための他の土地の所有者に代償を支払えば、自己の意思のみによって通行の場所及び方法を定め、公道に至るための他の土地に通路を開設することができる。

 Bが、Aから甲地を譲り受けた場合には、Bは、所有権移転の登記を完了しないと、公道に至るための他の土地に通路を開設することができない。

 甲地が、A及びCの共有地の分割によって袋地となったときには、Aは、Cが所有する分割後の残余地にしか通路を開設することができない。

 甲地が、D所有の土地を分筆してAに売却した結果、袋地になった場合で、Dが、甲地の譲渡後、その残余地である乙地をEに売却したときには、Aは乙地に通路を開設することができない。


【平成16年 問7】
次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。

 土地の所有者は、隣地から雨水が自然に流れてくることを阻止するような工作物を設置することはできない。

 土地の所有者は、隣地の所有者と共同の費用をもって、境界を表示すべき物を設置することができる。

 土地の所有者は、隣地から木の枝が境界線を越えて伸びてきたときは、自らこれを切断できる。

 土地の所有者は、隣地から木の根が境界線を越えて伸びてきたときは、自らこれを切断できる。


【平成21年 問4】
相隣関係に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。

 土地の所有者は、境界において障壁を修繕するために必要であれば、必要な範囲内で隣地の使用を請求することができる。

 複数の筆の他の土地に囲まれて公道に通じない土地の所有者は、公道に至るため、その土地を囲んでいる他の土地を自由に選んで通行することができる。

 Aの隣地の竹木の枝が境界線を越えてもAは竹木所有者の承諾なくその枝を切ることはできないが、隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、Aはその根を切り取ることができる。

 異なる慣習がある場合を除き、境界線から1m未満の距離において他人の宅地を見通すことができる窓を設ける者は、目隠しを付けなければならない。


【平成25年 問3】
甲土地の所有者Aが、他人が所有している土地を通行することに関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

 甲土地が他の土地に囲まれて公道に通じない場合、Aは、公道に出るために甲土地を囲んでいる他の土地を自由に選んで通行できるわけではない。

 甲土地が共有物分割によって公道に通じなくなった場合、Aは、公道に出るために、通行のための償金を支払うことなく、他の分割者の土地を通行することができる。

 甲土地が公道に通じているか否かにかかわらず、他人が所有している土地を通行するために当該土地の所有者と賃貸借契約を締結した場合、Aは当該土地を通行することができる。

 甲土地の隣接地の所有者が自らが使用するために当該隣接地内に通路を開設し、Aもその通路を利用し続けると、甲土地が公道に通じていない場合には、Aは隣接地に関して時効によって通行地役権を取得することがある。


(この項終わり)